日本一入場料が高い美術館『大塚国際美術館』に行ってみた in徳島
日本で一番入場料が高い美術館は四国、徳島県にあります。
名は『大塚国際美術館』
渦潮で有名な鳴門海峡にかかるおっきな橋の根っこにあります(アクセス悪い。)
この美術館、入場料は3000円を越え、日本一高いそうだ
しかもこの美術館、レプリカの偽物しか展示してないのだ
贋作はご法度な美術の世界で偽物しか展示しない美術館は大丈夫なんですかね。
「偽物に3000円も払うのか」って思う人もけっこういるそうですけど、各所で紹介されている『行ってよかった美術館ランキング』では堂々の一位です
騙されて思って行くべきところです
ちなみに、偽物なので写真も撮れるし、触っても大丈夫。
入場してすぐのエスカレーターを上がると、
システィーナホールに出ます
ミケランジェロの『最後の審判』、この美術館の目玉が一番最初に飛び込んできます
この美術館に展示している絵画は、石板を活用したレプリカなのですが、天井画もまるごと再現してます
そりゃ入場料たかいわね。
なんかめっちゃすごい技術を使って、原寸そのまま再現しているそうです
技術の説明なんて覚えてない
昨年度の紅白歌合戦は米津玄師がこのシスティーナホールで歌ってましたね
キリストとマリアを中心に、天国行と地獄行を描かれてます
ちなみに、キリストの右下にいる皮だけになってる人は作者のミケランジェロ本人だそうだよ
システィーナ礼拝堂以外にも、礼拝堂やカタコンベの再現は何個もあります
システィーナ礼拝堂と対の目玉礼拝堂
スクロヴェーニ礼拝堂
青と黄色の色合いが美しい
本場のスクロヴェーニ礼拝堂は予約必須で、15分間しか中に入れないそうです
ここならいくらでもいれます
もちろん、礼拝堂以外にも普通の絵もあります
というより、普通の絵が主です
あとは陶器に書かれた絵とか壁画とかも再現しちゃってます
絵に精通している人からしたらほとんどが知ってる有名なものなのじゃないかな
私は美術の世界には興味はあるけど、美術の授業で習った絵や世界史の資料集に載っていた絵をちょっと知ってる程度
ここからは有名な展示物をピックアップ
『アレキサンダーモザイク』
世界史の教科書には必ず載ってますね
実物はくそでか絵画くん
モザイク絵なのですが、ポンペイで出土したときは床にあったそうよ
モザイク絵ならぬ、モザイク床
ペルシアのダレイオスから滲み出る「やべぇよやべぇよ……」感
勇者アレキサンダー大王
写真ではわかりづらいけど、ちゃんとモザイクしてますよ
フラアンジェリコの『受胎告知』
ダヴィンチをはじめ、受胎告知だけで何枚あるんだってくらいありました
受胎告知コーナーみたいなのもあるし
この受胎告知の実物は、フィレンツェのサンマルコ修道院にあって、修道院の階段から見上げる形で掲げられてるそうです
話によるとめちゃ神々しいらしいので、いつか行ってみたいものだ
真ん中のプラトンとアリストテレスをはじめとした偉人オールスター
ボッティチェリをもう一個、『春』
ふたつとも同じ作者ってすぐにわかりますね
世界史を勉強したのは随分前だけど、いまだに覚えています
その昔、世界中の人々が共謀して神の世界に立ち入ろうとタワーを建てたところ、神様がぶちギレて神の雷でぶっ壊したタワー
その後、神様は人々が意志疎通できないように多言語化したそうな、めでたしめでたし
ちなみに、世界の警察アメリカ合衆国軍には、神の雷ならぬ、神の杖という大気圏外から攻撃する兵器があるそうです
現代社会では人間は神の領域に踏み入れているのでないかね
ダヴィンチ『最後の晩餐』
説明不要、超有名
補修前と補修後、両方あります
これも説明不要ですね
本場のルーヴルでは一瞬しか見れないそうですね
ルーベンス『キリスト昇架』
「フランダースの犬」のネロが最期に見たかった絵
最期に見たかった絵がなんでキリストの処刑だったのだろう
さすがにフランダースの犬をリアルタイムで見てた年代じゃないからわかんない
レンブラント『夜景』
光と影の表現の天才、レンブラントの代表作ですね
私の写真は露出過度気味で明るすぎ
フランス革命は、これまでの貴族革命とは違って市民革命
低層DQNばっかりの市民による革命は当然残虐性の極めたものに
アーメン。
モネ『睡蓮』
石板なので、外でも展示できるのがこの美術館の強み
実際の睡蓮の池の中心にモネの絵が鎮座してます
写真、曇天だから映えないね…。
モネをもう一個
『日傘の女』
『日傘の女』は何枚かありますけど、私は子供と女性の2人が描かれてるものが一番好きですねー
有名な『日傘の女』はこの絵だけども。
ルノワールシリーズ
ルノワールの書く人物はかわいい。
ミレー『落ち穂拾い』
世界史の文化史は近代に近づくにつれて、覚える作品が多くて苦労したのを覚えている
フェルメール『真珠の耳飾りの女』
多くの絵が「でっかいなあ」って印象を受けるなか、「小さいなあ」って印象を受けた
もちろん、明暗の表現はすごいですよ
損保ジャパン日本興亜が所蔵してるひまわりをはじめ、世界中のひまわりをこの見られます
芦屋で焼けたひまわりの絵も見られます
偽物だけどね
『ローヌ川の星月夜』
世界中の絵で一番好きなのがこの絵です
『夜のカフェテラス』とかにも言えるんだけど、ゴッホの青色はほんなに魅力的だ
引き込まれる
クリムト『接吻』
金箔を使った金ぴかの男女の絵
発表当時は大好評で、展覧会終了後すぐにオーストリア政府が買い上げたそうですよ
ムンク『叫び』
タイトルは『ムンクの叫び』じゃないよ、『叫び』だよ
不安をそそる絵ですね
実物(といっても、偽物だけど)はかなり大きい絵です
スペイン内戦を描いた絵ですが、正直なところ、何描いてるかいまいちわからないのが本音
でも、引き込まれる魅力があるよね
まだまだ紹介したい有名な絵はいっぱいあるんですけど、紹介しきれません
世界26ヵ国、190余りの美術館にある1000以上の絵をこの美術館でなら見られます(偽物だけど)
1枚1枚しっかりと見ていたら、1日では足りないんじゃないかなー
アートの世界旅行なら、徳島へ。